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最古のホモ・サピエンス発見

現代人が属するホモ・サピエンスの最古型化石を発見した事が2003年6月に発表された。 発見地はエチオピアのヘルトという遺跡だ。 成人男性の頭骨2個、子供の頭骨1個などが、放射年代測定法で約16万年前と推定される地層から発見。そのうち、ほぼ完全な形を残していた1個は眉の上の隆起が目立つなど、原始的な特徴を示すものの、頭骨のドーム状の高まりがはっきりし、脳容積が1450ccあるなど、ホモ・サピエンスの特徴を示していた。 原始的なところから、現代人と同じ種に属するが、別亜種のホモ・サピエンス・イダルツと命名。これまでにもアフリカ各地で10万年前より古いとされるホモ・サピエンス化石はいくつか見つかっていたが、いずれも破片ばかりだった。 今回は脳の大きさまで測定できる完全さだった事に特徴がある。 一緒に見つかった子供の骨の方には、石器の切り傷やこすった跡が見つかった。

人の衣類の起源

人の頭と体につく、別のシラミのミトコンドリアDNAと核内DNAを調べると、体の方のシラミは遅くとも7万2000年前のものだと分かった。体につくシラミは、衣類についているので衣類の起源もこの頃になるという。ただし、シラミがとれたのは世界各地の現代人からなので、厳密には「ホモ・サピエンスの衣類の起源」になる。 絶滅したネアンデルタール人やホモ・エレクトスに寄生したシラミは残っていないからだ。