記憶に残る時事情報

いまだからこそ、2003年を振り返る

世の中は日々、ニュースに溢れています。  殺人事件、火事、交通事故。政治問題、国際問題、詐欺、窃盗、痴漢、などなど。でも、事件発生時はたくさんしつこく報道されても、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、事件の原因とか、事件の影響とか、事件の後を追って取材報道されることは稀です。その場限りのニュースばかりです。マスコミは、人の興味を惹きそうな記事ばかり作って、事実を伝えることを二の次にしているのです。

一番簡単な例が交通事故です。死亡事故が発生すると、判で押したように「スピードの出し過ぎが事故の原因」だと報道しますが、本当にそうでしょうか?すると、世の中の多くのドライバーは、高速道路での運転時間は短いわけですから、80キロも100キロも出すと、不慣れでどんどん事故を起こすことになりませんか? F1やモータースポーツでは、時速300キロで走りますが、死亡事故はほとんど起こりません。現実問題、交通事故の半数は交差点で起きているのです。時速40キロ以下で、死亡事故がどんどん起きているのです。交通事故は、スピードの問題ではなく、状況に応じた適切な運転動作をしないから、交通事故は起きるのです。

マスコミはこのように簡単な根本的な答えを報道しません。マスコミの報道はよくよく注意して聞いていないと、一過性のあおり記事に載せられて、間違った判断をしてしまいます。例えば「オレオレ詐欺」が、一時期とても話題になりましたね。いろんなところで「オレオレ詐欺」にあわないように対策がとられましたね。あなたは、もう「オレオレ詐欺」に引っかかる人はいないだろうと考えていませんか?ところが、「オレオレ詐欺」は進化を続け、「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」と様々に形を変え、現在でも数十億円の被害が出ているのです。私はネット記事でこのことを知りました。それ以前に、パソコンメールや携帯メールに来る迷惑メールの中に、全種類の詐欺のメールが入っていますので、詐欺の種類が増えている実感はありました。このことを大手マスコミの記事で見たことはありません。テレビではやっていません。一過性で「オレオレ詐欺」を取り上げたマスコミも、普通になってしまった「振り込め詐欺」には興味がないのです。マスコミは無責任です。

ここで大切なのが、過去に起こった事件や話題の「振り返り」なのです。ここに2003年に話題になった記事を取り上げました。どんな問題だったかを振り返り、2012年ではどうなっているかを考えてみましょう。当時解らなかった答えに気が付くはずです。