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子供のうつ病

最近の調査で、一般に認識されているよりも多くの子供にうつ病患者がいることが明らかとなった。 うつ病といえば、見るからに元気がなく、憂うつな表情でうなだれている様子を思い浮かべるが、子供に多いうつ病の場合は見た目的にはごく普通で、うつ病であることに気づかない場合が多い。また、時には攻撃的になることもある。 そして、頭痛や腹痛といった症状や不登校、摂食障害な、不安障害、注意欠陥、多動性障害(ADHD)と合併している事も少なくないので、他の病気と誤診されることもある。 これまで子供のうつ病が見逃されてきた背景には、子供のうつ病を治療する児童精神科医の人数が少ない現状がある。 また、治療するにあたってどの薬をどれくらいの量を処方するかは世界的にも臨床試験がほとんど行われておらず、個々の医師が日々の臨床実験を頼りに処方しているのが実情だ。

子供のうつ病の治療方法は

治療は大人の場合と同様、薬物療法と精神療法を組み合わせて行われる。 症状が軽いからと放っておくと、成長するにつれて症状が重くなり、治療がしにくくなる。さらに、再発率も高くなってくるので早期発見・早期治療がカギになってくる。 そのためには、子供の社会にどれくらいうつ病患者が潜んでいるのかなど、しっかりと全国的にデータを集めて、有効な治療法を確立することが必要となってくる。