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記録的冷夏

2003年の夏は、10年ぶりの冷夏となった。 農作物に大きな被害が出たほか、夏物商品や清涼飲料などの売上げが大幅に下回り、経済的にも影響がでた。 気象庁の統計によると、2003年の夏の全国平均気温は例年を大きく下回り、1993年の夏以来の記録的な冷夏となった。特に、東北地方では戦後3番目の冷夏となり、稲の生育が遅れ作況指数は70台(平年作=100)の地域がでるなど被害が大きかった。 最悪は青森の53、その他宮城69、岩手73など作柄が悪化。 農水省が発表した2003年の冷夏による米の被害金額の見込みは2983億円にも上る。米以外でも野菜が274億円、果樹が157億円と農作物の被害総額は3800億円を超えた。 また、夏物商品も売れ行きが落ち込んだ。 全国のスーパー、百貨店の売り上げは夏物商品がふるわず、それぞれ1兆2279億円(前年同月比5%減)、7751億円(前年同月比2.3%減)とマイナスを記録した。

不作につけこんだ農作物泥棒も頻発した。

記録的な冷夏の影響で農作物が不作となり、各地で「農作物泥棒」が頻発した。 警察庁のまとめでは、2003年8月末まででの発見件数は全国で480件と前年度と比べると48%も増えている。 被害総額は約5600万円、82%増となった。 高価なコシヒカリなどの米を筆頭に、さくらんぼ、スイカ、イチゴ、ナシ、ブドウなど野菜や果物も盗まれ、防犯パトロールや、防犯センサーを設置したりと自衛策を迫られる事になった。